□ 四 通 八 達 の 地 □


四通八達の地に住む明け烏

時計もないこの町に朝を予告する


風に揺れた

君がくれた首飾り

少し前までは綺麗だったけど

今はもう枯れはじめている


四通八達の地に潜む暮れ烏

唄はおろか手紙さえもう届かない


夢に消えた

あたしが贈ったあの言葉

少し前までは生きていたけど

君はもう捨ててしまったのでしょう


四通八達の地に潜む暮れ烏

想いもおろか声さえもう聞こえない


聞きなれた言葉を放ちながら

あたしも君も

この町で生きてるの


四通八達の地に住む明け烏

時計もないこの町に朝を予告する


四通八達の地に住む暮れ烏

唄はおろか手紙さえもう届かない



四通八達の地に住む二人だから…

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